PROJECT STORY

創業時から、ずっとSDGs。その事実をもとに
「SDGs企業のオークネット」を社内外に周知せよ!

創業時から、ずっとSDGs。
その事実をもとに
「SDGs企業のオークネット」を
社内外に周知せよ!

藤原 啓介藤原 啓介

藤原 啓介
商品サービス戦略室 GM
1997年入社
亜細亜大学 経済学部卒

関東・関西で二輪事業の新規開拓営業を手がけた後、企画運営部 ネットビジネスチームでマネージャーを務め、楽天・ヤフーとの協業による中古車オークションの新規開発、オークネット.jpの新規開発を担う。その後、オートモビル事業部門を経て、Aucnet香港COOに就任。デジタルプロダクツ事業部では、大手通信キャリアとの契約交渉、米国拠点の立ち上げに活躍した。現在、商品サービス戦略室でGMを務め、新規事業「Selloop」の開発、全社戦略立案、「SDGsプロジェクト」に携わる。趣味はエレキギターの演奏。ビンテージギターにも目がない。

小野 瑠璃奈小野 瑠璃奈

小野 瑠璃奈
オークネット・モーターサイクル 
ME RIDE事業部
2017年入社
白百合女子大学
文学部 英語英文学科卒

二輪事業部のオークション運営部に3年間在籍した後、同事業部内で新規事業として立ち上がったバイクのサブスクリプションサービス「ME RIDE」担当に抜擢された。与えられた仕事を着実に成し遂げてきた3年間の経験を活かして、自ら考え、一から新しいサービスを創り上げる過程にやりがいを感じている。「ME RIDE」は2020年に始動し、立ち上げ期から成長フェーズに入った。2021年3月以降「SDGsプロジェクト」に参画。趣味は食と旅。コロナ禍で新たにゴルフを始め、友人と一緒にオフの日を満喫している。

田中 裕也田中 裕也

田中 裕也
DPオークション運営部
2019年入社
日本大学 法学部 新聞学科

入社後、デジタルプロダクツ事業部運営グループに配属となり、現在に至るまで、国内外オークションに出品する商品の在庫管理業務・出品準備業務・締め業務・計算書作成業務を担当。また、業務効率化のための運用ルールや現行システムの改善に向けた取り組みにも携わっている。2021年3月「SDGsプロジェクト」に抜擢。最年少メンバーとして若手の分科会「盛り上げ隊」で活躍している。趣味はゴルフ。大学のサークル仲間と月に1~2回はプレーを楽しむ。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

01 Outline

実は創業時から「SDGs企業」
2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)。SDGsへの取り組みは、企業の価値を評価する指標のひとつとして、世界的に重視されるようになっている。

「価値あるモノ」と「求めている人」をつなぐオークション事業を展開しているオークネットは、SDGsという言葉が生まれるずっと以前、1985年の創業時から一貫して「SDGs企業」だった。オークネットが提供するプラットフォームで取引された流通総額を表す「総循環型流通価値(GCV)」は年間3,790億円(2020年)にものぼる。

2021年の年初、社長の藤崎が社内に向けて「オークネットが2025年に目指す姿」を発表。その筆頭に「SDGs企業」を位置づけた。しかし、多くの社員が受けた印象は「ウチってSDGs企業だっけ?」。これを受けてスタートしたのが、社内外に「SDGs企業としてのオークネット」を周知させる「SDGsプロジェクト」だ。
全事業部が参画する
横断プロジェクト
「SDGsプロジェクト」は2020年に立ち上がった4件のプロジェクトの中でも最大規模。すべての事業部からメンバーを選抜し、社長が座長を務める。ミッションは「社外PR・IRも含め、SDGs企業のオークネットとして社会に認知してもらう」ことである。

今回のプロジェクトに抜擢された最若手メンバー、入社3年目の田中と、7年目の小野2人と、リーダーを務めた藤原に「SDGsプロジェクト」の舞台裏を聞いた。

02 Episode

藤原エピソード
17名の力を引き出し、新サイト制作に注ぎ込む。
SDGsを自分事に高め、活動は次のフェーズへ。
17名の力を引き出し、
新サイト制作に注ぎ込む。
SDGsを自分事に高め、
活動は次のフェーズへ。

2020年の年初、代表が社内に向けたメッセージで、オークネットを「SDGs企業」として位置づけ、「総循環型流通価値(GCV)」1兆円を目指すという明確な方針を打ち出しました。私自身、「SDGs企業だっけ?」という第一印象でしたが、勉強してみると、オークションという事業そのものがSDGsに貢献しているのは明らかでした。しかし、私も含めて、社員さえその事実に気づいていませんでした。だからこそ「SDGsプロジェクト」は必要だったのです。3月11日にリーダーとして辞令を受けてまず感じたのは「社外PR・IRも含め、SDGs企業のオークネットとして社会に認知させる」という目的の壮大さ。これを限られた期間でどう具現化していこうかという実務的な不安が頭をよぎりましたが、会社の方向性を指し示す重要なプロジェクトをリーダーとして任され、やりがいの大きな仕事ができそうだと感じました。

壮大な目的を達成するために、3月11日からの1カ月で、どのメンバーが、いつまでに何をするのかという計画を立てました。最初の区切りとして設定したのが6月29日の創業記念日。これに合わせて、「SDGs企業のオークネット」を発信するランディングページ(LP)をリリースしようというプランです。プロジェクトのキックオフは4月16日。その後、2週間に1回のペースでミーティングを開催し、創業記念日のゴールを目指しました。このプロジェクトにはすべて事業部から17名のメンバーが参加しています。各自それぞれ日常の業務をしながらプロジェクトに参加するため、あまり多くの時間を割くわけにはいきません。ミーティングは1回2時間。限られた時間をいかに効率的に使い、メンバーの力を引き出してにゴールを目指すのか、そのスケジューリングに最も気をつかいました。

キックオフのミーティングで最初にやったのは、SDGsの入門書を読んでもらい、感想を発表・共有すること。各メンバーの事業部が、17あるSDGsの目標のうちどの項目に貢献しているのかを考えてもらい、理解を深めるきっかけとしました。以降も毎回、課題を出して発表してもらう形でミーティングを重ね、並行して、外部の制作会社と一緒にLPの制作を進めました。メンバーの理解が深まるにつれて、サイトの内容への意見もまた変わってきます。対外的に発表するものなので多くの人のチェックが必要ですし、デザイナーのこだわりもありました。LP完成までに二転三転したのが、苦労といえば苦労した点ですね。

事業部を横断したプロジェクトだからこそ得られた収穫は、他の事業部のSDGsへの貢献を知ることで、会社全体への理解が深まったこと。LPが完成に近づくにつれて、全メンバーがSDGsを自分ごととして捉えられるようになり、モチベーションが上がっていくのを感じました。メンバーの中にいる役員がたびたび誉めてくれるのも嬉しかったですね。

LPのリリースは活動の第一幕にすぎません。その後、メディアによる情報発信として『NewsPicks』と『日経ビジネス』で循環型マーケットについて記事や代表のインタビューを掲載しました。「社外PR・IRも含め、SDGs企業のオークネットとして社会に認知させる」という目的は、決して1年のプロジェクトで達成できるものではありません。期間限定ではなく常設委員会のような形が適切かもしれません。実際そうした提案も行っています。次の課題として、SDGsへの貢献を定量的な数字でわかりやすく表す試みにも取り組んでいきます。

小野エピソード
役員・管理職とも伸び伸び意見を交わせる場。
若手の分科会「盛り上げ隊」もスタート。
役員・管理職とも
伸び伸び意見を交わせる場。
若手の分科会
「盛り上げ隊」もスタート。

オークネットって、SDGs企業なんだ…。これが「SDGsプロジェクト」の辞令を受けたときの正直な気持ちでした。一般常識程度の知識しかなく、自分の携わっている事業とどう関わりがあるのかは理解できていませんでした。ただ、社長の年初のメッセージからも、今後の経営でSDGsを重視していくことは感じていたため、会社にとって、そして社会にとって、何か大切なことができそうという期待感は大きかったですね。

「SDGsプロジェクト」に任命されたメンバーを見て感じたのが、役員や管理職が多いということ。その中で私にできることって何だろう? と戸惑ったのは事実です。実はもともと大勢の前で意見を言うのが得意なほうではありません。オークネットには経験の浅い若手でも発言しやすい環境がありますが、それは自分の事業部の中だけの経験です。これだけ役員・管理職が揃った場で、多くの部署と関わるのは初めての経験でした。

辞令を受けて最初に行ったのは、配布してもらった本を熟読することです。実際のビジネスでの事例が数多く紹介されており、私たちが日々携わっている中古バイクの流通が、実はSDGsへの取り組みなのだと理解できました。これまであまり意識せずに携わってきた仕事がSDGsにつながっている。そう気づきを得ることができました。

「SDGsプロジェクト」を通じて学べたのは、多角的な視点を持つことの大切さです。普段の仕事がSDGsに貢献していることに気づくためには、自分たちの視点の他に、お客様の視点や環境問題を視野に入れて見つめなおすことが必要でした。視点を変えるだけで、「世界中の人々が安心して取引できるネット流通サービスを提供する」というオークネットらしさを意識することが、SDGsへの取り組みの一歩となると実感できました。これからも、オークネットから見えている部分に加え、お客様目線やエンドユーザー様からの目線、SDGsへの貢献という目線など、多角的な視点を持って普段の業務に取り組んでいきたいです。

田中エピソード
お客様・投資家様からの反響を実感。
循環型経済を、日本でも当たり前にしたい。
お客様・投資家様からの
反響を実感。
循環型経済を、
日本でも当たり前にしたい。

驚きでした。それが突然「SDGsプロジェクト」のメンバーに選ばれたのを知ったときの第一印象です。そして、自分が最若手だと気づきました。

SDGsについては、事業部内でも勉強する機会があり、その大切さについては理解していたつもりです。とはいえ、自身の部署や会社とどう関わりがあるのかまで考えたことはなく、あまり自分ごととして捉えられていなかったというのが事実です。

最初のミーティングは、配布された入門書の感想と、各自の事業部がどうSDGsに貢献しているのかを共有することからスタートしました。私が所属するデジタルプロダクツ事業部では、通常の方法ではリユースできないものを解体することで、パーツとして販売するサービスを手がけています。SDGsを切り口にして普段の仕事を深掘りすることで、SDGsそのものへの理解、そして、SDGs企業としてのオークネットへの理解も深まったと思います。

このプロジェクトに参加したことで、チームが目指す方向性をいち早く理解し、目的や目標に向かってより直線的に自分の役割を果たしていく姿勢を学ぶことができました。最初は、なかなか自分の意見を出せず苦労しましたが、藤原リーダーから発言の機会をいただくことも多く、人の意見や話をしっかり聞いた上で、自分の意見を素直に出せるようになりました。また、それまで固定された業種・職種のみで働いてきたため、色々な部署・ポジションのメンバーと関わる活動は非常に大きな経験となりました。

LPのリリース以降は、若手の分科会「盛り上げ隊」による社内向けのPR活動をスタートしました。社内にSDGsを広めるために、できることからすぐやっていく活動です。私は主にニュース記事をピックアップして、Slackに投稿しています。例えば、電子廃棄物の問題など、自分たちの事業にも関わるニュースが多いこともあり、色々なリアクションが寄せられています。今後は、社内のSDGsを担うキーパーソンにインタビューして動画を配信したり、誰もが目につくようなステッカーの制作なども進めていきます。

03 Epilogue

2021年6月29日、オークネットは
「SDGs企業のオークネット」を発信する
ランディングページをリリース。
「世界中で平等な取引を」(SDGsのゴール#9、#10)、
「モノがもつ価値を最大限に」(#12)、
「いつまでも美しい地球を」(#13、#15)という3つのアクションを、
「あらゆるパートナーとともに」(#17)実現していく
サステナビリティアクションが示された。
SDGsはいっときの流行ではなく、
企業価値を示すグローバルスタンダードとなりつつある。
ISOなどの規格と同様に
「SDGs企業でなければ取引できない」
と言われる時代が現実のものになっている。
ランディングページ公開直後の2021年7月、
オークネットは千趣会との協業を発表した。
通販事業「ベルメゾン」会員を対象とした
二次流通サービス構築への取り組みを始動。
これを皮切りに、一次流通であるメーカー・小売に対して
二次流通の仕組みを提供し、
循環型小売モデルを構築する
二次流通支援サービス「Selloop」をスタートした。
この新規事業を担っているのが「SDGsプロジェクト」で
リーダーを務める藤原だ。
これまで多くの企業とのアライアンスによる
新規事業を成功に導いてきた藤原は、
「Selloop」を「キャリアの集大成」と位置づけ、
「今が一番楽しい」と笑った。
全社横断の「SDGsプロジェクト」がまいた種は、
今後あちこちの事業部で花開き、
「SDGs企業のオークネット」の価値を
より確かなものにしていくだろう。

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